ヘアケアの基本。シャンプーしたあとの過ごし方。ドライヤーできちんと乾かせていますか?
今回は髪を洗ったあとの過ごし方、乾かし方について。
最近まですごく暑かったですよね。連日35℃前後の気温で、朝起きても夜寝ようとしてもとにかく暑い。
そんな時に髪を乾かすなんて、もう大変以外のなにものでもないですよね。ドライヤーを使いたくない気持ちでいっぱいですよね。
特に髪の長さがあったり毛量があると、さらに大変でしょう。
わかりますよ、わかります。
私も人生の9.5割はロングヘアで過ごしていますから、正直今年の夏は応えました。大変でしたよね。
だがしかし、、、
そんな暑い季節でもタイトルの通り、なぜ髪を乾かすことが大切なのか、今回はそんなことを書いてみたいと思います。
髪、大切ですからね。
髪を乾かさないとどうなる?これだけは知っておきたい3つのこと。
まずもう箇条書きで書いちゃいます。
- 雑菌の繁殖、臭いの発生
- 炎症を起こし、かゆみなどの原因に
- キューティクルの損傷
多くの方が聞いたことがあると思いますが、これらのことが髪を乾かさないことにより起こってしまうと、それに関連してまたさらに色んな弊害が生まれてしまいます。
【雑菌の繁殖、臭いの発生】は髪が濡れている状態で過ごしたり寝てしまったりすることによって起こります。タオルターバンをしながら過ごすのも当てはまりますね。
その濡れた状態というのは言うまでもなく雑菌が増えやすい環境、そしてその雑菌が増えることによって起こる臭いの発生。
洗濯物の生乾きのような、つらい状態になってしまいます。菌はジメッとしたところが好きですからね、、、つらいですよ。
臭いもわかりますからね。
職業柄なのか何なのかはわかりませんが、街ゆく人の頭皮の臭い、わかってしまいます。
駅ですれ違う、スーパーですれ違う、ドラッグストアですれ違う、どこでも一瞬でわかってしまいます。多少距離が離れていてもわかります。
独特なんですよね、なんかこう、こもったような、、、乾かす以前にしっかり洗えていないのかもしれません。
そして、そんな頭皮環境を作ってしまうと、今度は【炎症】が起こってしまう可能性が。
かゆみ、乾燥、フケ、湿疹、抜け毛、、、
もう書き連ねただけでつらいです。
髪を乾かさないと水分蒸発して冷えてしまい血行不良が起こってしまいます。そうなると、必要な栄養が髪に行き届かなくなり、髪が細くなってしまったり、抜け毛の原因にも、、、。
そして頭皮だけでなく、髪の毛自体にもダメージが、、、。
はい、【キューティクル】です。
髪が濡れている時はキューティクルが剥がれやすい状態で、とてもデリケートです。それで寝てしまったら寝てる間に髪と寝具の摩擦が起きてダメージしてしまいます。
キューティクルは閉じていることによってツヤが出ます。
キューティクルがめくれ上がった状態で過ごして乾いてしまうと「パサパサ」してしまうので、ドライヤーを使ってしっかり乾かしてキューティクルを閉じてあげる必要があるのです。
パヤパヤする髪の毛が気になる方も多いかと思いますが、乾かし方や乾かすタイミングである程度おさまることもあったりします。ブローが出来るとより良いのかもしれませんが、そこは個人差がありますよね。なかなかうまく出来ない方もいらっしゃいますので。
ん、、、?乾かすタイミング、、、?タイミングなんてあるの?と思われた方、実はあります。
あなたはどこから?わたしは前髪から。なるべく早めのドライが吉。
乾かすタイミング。
それはシャンプーし終わったら「なるべく早く」です。
3分後?5分後?10分以内?など、時間でははかれません。一人一人ヘアスタイルも毛量も違いますからね。
もっと言えば、髪が短いとタオルで拭いた時点でもうすでにある程度乾いてたりしますよね。
もし担当しているお客様でタオルドライをした時点でパカっと分け目がついて乾いてしまったら、スプレイヤーで少し髪の根元を濡らしてから乾かします。
そうなりやすいのは前髪や短い襟足でしょうか?人によっては生えグセが強いところですね。
なぜまた濡らすかというと、乾いてパカっとなってしまったところは、ドライヤーでそのあと乾かしてもパカっとなったままになってしまい、スタイリングの時にあまり良くないからです。それを解消するのはその箇所だけまた一旦濡らすこと。根元を濡らす。
分かれてほしくないところほど何故か分かれやすくてパカっとしてしまいますよね。
そして乾かし始める場所は、1番先に「前髪」です。
私はお客様を乾かすときも自分を乾かすときも「前髪」から乾かします。
なぜなら乾いてしまいやすいからです。
乾きやすいということは、タオルで拭いた時点でほぼ水分がなくなり、パカっとなりやすい。そうなると前髪が決まらないですよね。
ということで、前髪を乾かしてから、そのあと満遍なく全体を乾かします。前髪を作っていないスタイルの方でもお顔周りから乾かすようにしています。
お顔周りの髪がいつまでも濡れている状態にはしたくないので、、、。
乾かし残しがないように。
ドライヤーは常に上から当てて。
その「乾かし方」も結構大事なんですよね。言葉だけで伝えるのはなかなか難しいのですが、根本がふんわりするように、指の腹を地肌に当てて髪を振りながら割と勢いを付けて、、、
難しいですよね。
お仕上げの際にお伝えするようにしていますが、押し付けるつもりはまったくございません。
というのも、お客様が今までやってきたやり方でお手入れやスタイリングがしやすかったらそれが良いですし、担当美容師が変われば、「手」が変わりますから、もしかしたら乾かし方も変わるかもしれませんが、それはまた関係を築いていくなかで取り入れてみたりするという感じで良いのです。
そして直接乾かし方をお伝えしても、手がなかなか上手く動かせなかったり、、、というお客様もいらっしゃったりと、なかなか奥が深いですよね、髪を乾かすことは。
ヘアケア商品も良いけれど、乾かすことをまず大切に。
どんなに良いヘアケア商品を使っていても、ヘアケアの基本、「ドライ」をおろそかにしてしまっては元も子もありません。
せっかくお気に入りのヘアケア商品を使用しているのならば、髪をしっかり乾かすということも大切にしてみるといいかもしれませんね。
ドライヤーで乾かさずに乾いてしまった髪と、ドライヤーを使ってしっかりと乾かした髪では見栄えがまったく違います。パサつきも抑えられるのでツヤ良く見えます。スタイリングの出来上がり方も変わります。
毛先はどうしてもパサついてしまいがちではあるので、こまめにカットするのも良いですね。
いつも綺麗でいられます。
私の今の髪の長さは腰までいかないくらいのロングで量も多めです。
ウェットの状態から乾かしてブラシを使って仕上げのブローをすると、時間にして20分前後といったところでしょうか。
あと5分はタイムを縮めたいですね。
あ、乾かす前のタオルドライで水分をしっかり拭き取るのも早く乾かせるひとつのコツですよ。