お客様に喜んで頂けるトリートメント。こんなことをしています。
こんにちは。
本日はトリートメントのお話を。
lietoではトリートメント単品でのメニュー提供はしていないのですが、それにはきちんと理由があります。
私が取り入れておりますトリートメントはストレートやカラーなど、薬剤を用いる施術の際に使用するといったトリートメントです。
もちろん、薬剤を使う施術をしなくてもトリートメント施術は可能です。例えば、カットにトリートメントをするとか。
でもご来店くださるお客様のご希望メニューは、ほとんどの方がカラーやストレートにプラスしてトリートメントをされる場合が多いです。
すごく良いですね。仕上がりが。
このトリートメントは独立する時には絶対使おうと思っていたものなので、私もお気に入りです。(お願いだから廃盤にしないでほしい・・・)
あまり小難しいお話をするつもりはありません。ただ、せっかくやるならば、どういった意味合いがあって使用しているのか、というのを何となくでも知っておいて頂けると、お客様も安心かな、と。
先日ご来店くださったお客様がカウンセリング中におっしゃってくださったんですよね。
「こないだのトリートメント、すごく良かった。ずっと良かった。」と。
乾かしているときも、乾かし終わったあとの髪の感じもすごく良くて、ということで、そのお客様はロングヘアなのですが効果をしっかり感じ取って頂けて本当に良かったな、と。
髪の調子がいいと気分も上がります。いきいきします。
他のお客様からも嬉しいお言葉を頂けていたんですよね、実は。
なので、ここで一旦そのトリートメントについて記事を書いてみようと思ったわけでございます。
それではいってみよう(/・ω・)/
それぞれにきちんと意味、役割があります。
基本的には前処理、中間処理、後処理といった、薬剤を用いる前後、そして中間でトリートメント施術を行います。
カラーの前処理は、「ダメージ進行を抑える」「カラーの均一な染色のため」。
ストレートの前処理は「ダメージ進行を抑える」「傷みが気になる部分の保護」。
これらの前処理では、髪に必要な脂質やタンパク質を補給してバランスを整えたり、薬剤による負担を受けやすい毛先などを保護しています。
これから施術するカラーやストレート前の土台作りです。しっかりと髪全体に馴染ませていきます。
中間処理はカラー、ストレートともに、塗布した薬剤を流す時に、一番はじめに行います。
この時はシャンプーボウルにお湯をためて、専用のオイルを溶かします。そしてそのお湯を髪全体になじませつつ、薬剤を落としていきます。そのあとしっかり流します。
ここの中間処理の役割は「髪のpHバランスのため」。
pHとはアルカリ性、酸性を示す数値で0〜14の数字で表します。
0に近づくほど酸性、14に近づくほどアルカリ性、7は中性です。
(なつかしい・・・学校で習いましたね・・・)
と言いますのも、薬剤を塗布すると髪のpHはアルカリに傾きます。
髪は弱酸性(pH4.5〜5.5)が最も健康な状態とされていますが、一般的に多く使われているヘアカラー剤はアルカリ性です。ストレート剤もそうですね。
それらを使って施術を行っていますので、髪はアルカリ性に傾きます。そうすると膨潤という作用が起き、キューティクルが開きます。そして毛髪内部へ薬剤の成分が浸透し、薬剤の力が発揮されます。
そして「良い色」「サラツヤなストレート」へと導いてくれます。
ただ、この開いたキューティクルは閉じてあげる必要があります。
髪は弱酸性の状態が最も健康な状態とされていますので、pHを戻します。膨潤していた髪を収れんです。
それをこの中間処理でするんですね。
ここまで書いていても、やはりどこをとっても必要な施術ですね。
そして、カラーではもう1つ中間処理があります。
「カラーの色持ちのため」。
ここでさらにもうひと押し、キューティクルの剥離を防止します。それをすることによって、カラーの退色を抑えます。
すてきな色味が長持ちするということですね。でも退色というのも悪いことではないんですよ。少し明るくなってしまう場合が多いと思いますが、その明るいベースがあることによって、色味の幅が広がることもあります。微々たる差ではありますが。
ストレートではあらためて「毛先の保護」を。
この時はシャンプー台からセット面にお戻りいただいているのですが、このあとに髪を乾かしてストレートアイロンで熱を加えていく工程がありますので、念には念を入れて、もうひと押しの毛先保護。
そしてそして〜。
一番最後の後処理。
カラー、ストレートともに「補修した髪の指通りのために」。
ここでもキューティクルの補修です。
そして今まで施術してきたトリートメントそれぞれに栄養成分(セラミド、ケラチン、スクワラン、ローヤルゼリー、シアバターetc、、、、)があるのですが、それらを保持してくれる役割があります。
逆を言えば、流出させない、ということでございます。しっかり蓋をするイメージです。
この一番最後のトリートメントをしなければ終われないのです。
こちらもしっかりと馴染ませて。
終了です。
土台が整ったうえでのカラー・ストレート施術。クオリティは上がります。
ずらっと書いてみましたが、トリートメントをすることによって髪のベースが整います。そのうえで薬剤を用いた施術を行いますので、やはり仕上がりのクオリティは上がります。
私も毎回どんな風に仕上がるか楽しみです。
何気なく付けているように見えているかもしれませんが(笑)、満遍なく全体に行き渡るように、しっかり馴染ませて、一生懸命施術させて頂いております。
こうした情報も知っていると、トリートメントをされながらお客様自身もご納得がいくかなあ、と思いますが、、、でも、細かいことは気にしなくて大丈夫です!!(笑)
私、しっかりとやらせて頂きます。
仕上がった後には、「あら、とても髪の感じが良いわ!」と実感して頂けるよう、そしてご自宅でもなるべく良い状態が続くようにぬかりなく・・・!!!
それではまたヽ(´エ`)ノ
最後までお読み頂き、ありがとうございます(^^)