トリートメントはした方が良いのかしら?
こんにちは。
7月もいよいよ残り少なくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
雨が降ったりして蒸し暑い日もありますが、去年よりはだいぶ過ごしやすい札幌。
とは言え冷房や気温差、湿度などで体力が奪われやすい時でもありますので、皆様お身体を大切になさってくださいませ。
さてさて今回は「トリートメント」について。
当店でもトリートメント付きのコースがございます。
特に髪質改善ストレートやカラーリングをされる際、トリートメントも一緒に……とお考えになられるお客様が多い印象です。
時にはご来店当日に「やっぱりトリートメントもするっ!!!」となったりすることもあります。
美容室で提供しているトリートメントは色んなタイプのものがございますが、当店で施術させて頂いているトリートメントは特に「薬剤を使用する施術の際」に一緒にやると仕上がりがより一層高まるというもの。
保護や保湿、髪に必要な栄養成分を補いながら施術をすることで最後の仕上がりの質感がとても高まり、私は無理強いする人間ではないですが、トリートメントを一緒にすることは結構おすすめです。
でも時に聞いたりもするんですよね。
「トリートメントも一緒にお願いしたんだけど、いつの間にか終わっていたのよ。本当にしてくれたのかなって。」
とか、
「印象的にはチャチャッと付けて終わりだった感じがする」
とか。
やっぱりね、ちゃんと満遍なく付けたりするのは大切ですよ。丁寧に。
毛先に付けるものであれば、ちゃんとすべての毛先に行き届くように。
私の性格的にどこか1ヶ所だけ付いてないとかムラがあるのがすごく苦手なので、そのあたりはお任せください。
なんか居ても立ってもいられなくなるんですよね(笑)むずむずします(._.)
トリートメントだってきちんとやります。
いや、これは当たり前なのですよ。
そこでですね、今回は当店ではどのような形でトリートメント施術をさせて頂いているかということをご紹介いたします。
あとは注意点ですね。考え方というか、そのあたりのこともチラッと。
それではいってみよう(/・ω・)/
美髪づくりに欠かせないトリートメント。
髪質改善ストレートの時もカラーリングの時も、まずは薬剤を塗る前の「前処理」を。
ここでの「前処理」というのは、これ以上のダメージ進行を抑える為のもの。
髪に必要な「タンパク質」や「脂質」を補っています。
これから施術するストレートやカラーの薬剤によるダメージ進行を抑えたり、髪に必要な栄養成分を補うことで均一な毛髪の状態というのを作ります。
土台作りですね。
そしてストレートやカラーリングの薬剤を塗布していきます。
そのあとシャンプー台で薬剤を流していきますが、その時にするのが「中間処理」。
ここ結構大事ですね。
この「中間処理」では何をしているのかというと、髪のpHバランスを整えています。
シャンプー台に寝ていただきながらの施術になるのですが、髪に直接トリートメントを付けたりするのではなく、シャンプーボールにお湯を貯めて、そこに高濃度の栄養成分が入ったトリートメントを溶かして髪全体になじませていきます。
薬剤を塗ると髪は「アルカリ性」に傾きます。でもこのままだとキューティクルがずっと開きっぱなしになってしまうので、それを阻止するためのトリートメントです。
アルカリ性に傾かせることでキューティクルが開いて、ストレートやカラーの薬剤が毛髪内部に浸透して作用してくれます。
逆にそうしないと薬剤が反応してくれませんので、必要な工程ではあるのです。
ただ、キューティクルが開きっぱなしになると、色持ちが悪くなったり、髪に必要な内部の栄養がどんどん流出していってしまうので、パサつきの原因にもなってしまいます。
それをこの中間処理で防ぐ、ということです。髪を収れんさせます。
カラーの場合はこの中間処理が終わったあと、一度全体を軽く流して、もう一つトリートメントを付けます。
こちらはカラーの色持ちのために必要なトリートメントで、キューティクル間に栄養を吸着させたり、キューティクルの剥離を抑えてくれます。
なるべく染めた色味を長く持たせるためには、このキューティクルへの働きかけが欠かせません。
キューティクルへの挑戦です。もちろん丁寧に、優しく。そして流して通常のシャンプーへ。
ストレートの場合はこのシャンプー台での中間処理が終わったあとはお席での施術になりますので、一旦戻ります。
髪を乾かしてストレートアイロンで熱を加えていくという工程があるのですが、髪を乾かす前にここでもしっかりと補修と保護。
アイロンの熱から髪を守ってくれたり、ダメージの蓄積が多い毛先を保護します。サポート体制を整えていきます。
ストレートアイロンを当てる際は、髪をカラッカラに乾かすのではなく、8〜9割くらいで終わらせます。
ただその時にしっかりと補修と保護をしてから乾かすと、ほぼほぼ髪を乾かしても毛髪内部は潤っている状態なので、すごく良いんですよね。
1割、水分を残すのではなく、乾かしても毛髪内部が保湿されている状態に持っていく、これがめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ大切です。
物質として髪に水分が残っているとアイロンを当てた時に「ジュー…」というのですが、水分を飛ばして内部が中間処理のトリートメントによってしっかり潤っていると「ジュー…」っていわないです。
この状態が望ましいです。
そして一番最後の「後処理」。
こちらは今まで使用してきたトリートメントの栄養分や毛髪内部成分を保持していくためのものです。
もちろん、この後処理トリートメントにも補修や保湿成分が含まれています。
聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、シアバターとかマカダミアナッツ油とか。
これをトリートメントの総仕上げ、一番最後にしっかりと馴染ませることで指通りもなめらか、ツヤよく仕上がります。
もうこれがないと締められない。
締まらないです。
きちんとそれぞれのトリートメントに役割があって、適切に処置をすることでストレートやカラーリングの仕上がりがより一層素敵に。
そして髪色やストレートヘアを楽しむためには、矛盾しているようですがある程度のダメージは避けられない、でも適切に処置をしていく、これが大切かと思います。
基本的に「キューティクルを開く」ということは少なくとも多少のダメージが伴います。
閉じてるものをアルカリの力で開くので。
ただなるべく負担のないように、負荷のかからないように、といった事は考えながら施術をしていっています。
だって色々楽しみたいじゃないですか。
ちょっと色を変えてみたり、ちょっとストレートしてみたり。
その上で避けられない負担や負荷というものをいかに軽くするか、ということは髪にとって大切なことではないかと思います。
トリートメントをすれば何でも出来るの?
ここに関しては色々と考えなければいけないことがありますね。
ストレートをかけたい!でもめちゃくちゃ髪にダメージが……!!あっ!トリートメントも一緒にすれば良いのか!!
ということでもない場合もあります。
もうトリートメントしただけでは追いつかない、トリートメントの栄養成分が留まっていられるほどの髪の体力がない場合には、まず時間をかけて元の状態に戻していくことが先決かと。
美容室に行けば施術が出来るし、何とかなるかなと期待して来てくださっていると思いますが、かなりのハイダメージやビビリ毛、ブリーチ毛(ハイライトやインナーカラーも含む)でこれ以上の施術は負荷がかかり過ぎると判断した場合には、せっかくご来店頂いたのに申し訳ありませんが施術はしないことに決めています。
いい結果にならないです。ハイダメージに使えるような薬剤は置いていないのでご対応も難しいです。
家でも洗い流さないトリートメントを使っているとか、こういうのを使っているとか、そういう問題ではなく、今現在の、今の現状の髪を見て判断しています。
巷では、「ブリーチ毛でもストレートに!」とか「ビビり毛でも大丈夫!」とかっていうのもありますが、私はそこ専門ではないので悪しからずm(_ _)m
「そこを何とかするのがプロじゃろがい!!」と怒られそうですが、そのプロが「やらない方がいい」と判断しています。
もしそれでも施術をしたい場合、ブリーチ毛やビビリ毛への施術を得意とする美容室様へ行かれることをおすすめします。
そういうところの方がハイダメージ毛への施術も経験豊富でしょうから色々とお話も聞いてくれると思いますよ。
ここが注意点かなぁ、、、と。
トリートメントは大切だけど、場合によるということです。
髪質改善ストレートが対象外の方も出てきてしまうのは心苦しいですが、ホームページの「よくある質問事項」の箇所など、よくお読みになってみてください。
とはいえ、ウチのトリートメント、すごく評判良いのでおすすめです。
お客様の方から「すごく良かった」「ツルツルで過ごせた」「持ちが良かった」と仰って頂けております。
他の施術ももちろんですが、トリートメントもしっかりと気持ちを込めて担当させて頂きますね^_^
それではまた♪