梳かれすぎてまとまらない髪を整えていく【髪質改善】
こんなふうに伝えたこと、ありませんか?
「毛量が多いので軽くしてください!」
「髪が多いので梳いてほしい!」
髪が軽くなるとスッキリするし、乾かしやすくもなって扱いが楽になりますよね。
ヘアスタイルに合わせた毛量調整、お客様の髪質や好みもあります。
でも、中の方を軽くしますね!と言われて施術してもらったものの、なんだかまとまりにくくてめくってみると、シャシシャキになり過ぎている、、、。
その結果、お手入れがしずらくなってしまい、もともとのうねりやクセも手伝って、髪の扱いが少々大変に。
とは言え、その部分をなんとかしようとバランスを取るために髪を短くカットというのは、人によってはなかなか難しいですよね。
短くしたいわけじゃなかったら、ある程度切るにしても長さをキープするしかない。
軽くするのがダメだとかそういうことではまったくないです。
ヘアスタイルにおいては、バランスが取れていてお客様が扱いやすく気に入ってくださるのが良いのだけど、一部分だけ穴が開いたような、そんな感じの毛量調整だと元に戻すまで少し時間がかかってしまいます。
そのまとまらない原因の部分をよく見てみると、根元の髪の厚みが割と密なのに対して、その先の中間から毛先が急激なシャキシャキ毛先。
様々なカット技法がありますが、あまりにもアンバランス過ぎるとやっぱりちょっとお手入れが大変。
先日いらしてくださったお客様、今回で2回目の髪質改善ストレートを。
冒頭に書いたように、少しアンバランスな箇所がありました。ただ、そこをカバー出来るくらいの表面の髪の長さがあって、それがとても良かった。
そして髪質改善ストレート施術をして、扱いやすいように、乾かすだけで終われるように。
1回目の時よりもだいぶバランスが良くなってきましたので、いい感じです。
今回はカットカラーも一緒に、約3ヶ月ぶりに2回目の髪質改善ストレートを。
扱いやすく自然な毛流れに。
初回の髪質改善ストレート。
ご自宅でのお手入れや、扱いにくくて大変だったことなどはなかったか、など、色々とお伺いしました。
特にそういったことはなく、むしろ扱いやすかったとのお言葉をいただけて私もひと安心。
髪の中の方(後頭骨あたり)がシャキシャキと梳かれ過ぎてしまっていたので上手くまとまらず、うねりも手伝ってボリュームが出てきてしまう、とのことでしたので、初回、そして今回もしっかりと髪質改善ストレート施術を。
ある程度毛先の長さを切る事が出来たので、少しずつですが綺麗な髪の状態に戻っていっています。
あともう1回、多くても2回くらいカットをしていくと、シャキシャキしている部分がなくなって、また新たにバランスを取りながらスタイルが成り立つ土台が出来上がると思います。
こちらはbefore。お写真撮影のご協力、ありがとうございます。快く承諾してくださいました。
そしてafter。
自然な毛流れになりました。
スタイルとしてはかきあげる感じの外ハネスタイル。
トップの根元の部分もペタンとならずにストレートが完成するので、かきあげた時もフワッと柔らかい感じで仕上がります。
今回は何も付けずにお仕上げをしたので、ストンと自然に下ろして。バームやヘアオイルなど整髪剤を付けると束感が出るようになっています。
バランスに気をつけながら毛量調整もしています。
アンバランスなせいでまとまらず、ボリュームが出てしまうところはスッとおさめて、ペタンとしたくない根元はフワッと。
もともとあるクセやうねりは自然な毛流れに。
ほぼバランスも取れてきていますので、このようにして今出来る最大のご提案をさせていただきながら、徐々に整えいき、綺麗な髪、スタイルづくりをお客様と二人三脚でしていっています。
多毛の方の梳かれすぎ問題は結構ある
割と聞くことが多いですね。
髪が多いことを伝えると、勢いよくジャキジャキと梳かれてしまう。
確かに軽くはしたかったんだけど、そこまでじゃなかった、、、みたいな感じの経験がある方もいらっしゃるかと思います。
何度も言いますが、けして髪を軽くすることがダメなわけではまったくないです。
長年担当させていただいているお客様のなかには、「もうとにかく軽くしてほしい!最大限出来るところまで!お願い!」なんてこともあります。
スタイルにもよりますが、そんな時は私もハサミを変え、技法を変え、バランスをよく見ながらサクサクと進めていっています。
ロングの方で一切軽くしないお客様もいらっしゃいますよ。
ある程度おまかせいただいていますが、お客様に実際に触ってみてもらったり、結ぶことが多いなら手で軽くまとめてみてもらったりと、お互いにしっかり感触を確認しながら施術を進めるようにしています。
大丈夫そうだったら次の工程に、もう少し軽くても大丈夫ならもう一度。
それでも「よくわからなくて、、、どうしたら、、、?」というお客様もいらっしゃいますから、そんな時はこちらからご提案等させていただきますのでご安心を。
「何が良いのかわからなくて全部決めてほしい、、、!」というお客様も是非どうぞ。
髪の生えている場所によって毛髪密度が違うので、そのあたりもしっかり見ています。
セニング(すきバサミ)で髪をジャキジャキと勢いよく梳かれすぎて、それがトラウマになっている方も多いのではないでしょうか。
たまに聞きます。
「すきバサミを使ってほしくない」
以前に嫌な思いをしたのかなあ、とひっそり思ったりします。
すきバサミが悪いわけではなく、ザクザクと感覚で入れすぎたり、バランスを見れなかったり、あとはそうですね、、、その人の性格にもよるかもしれませんね。
感覚もある意味大切ですが、それはしっかりバランスを見れていないと成り立ちませんし、なんの根拠もない感覚はお客様の髪を扱ううえでは危険な感じがしますね。
ちなみに毛量調整は、すきバサミを使わなくても施術可能ですので、何なりとお申し付けくださいませ。
以前、「ハサミ一本でスタイルを作る」ということがコンセプトのお店に在籍していたことがありますが、そのおかげで色んな技法が身につきました。
財産。
長さを切ったりスタイルのベースを作るカットも大事、質感を作る毛量調整も大事。
私もまだまだたくさん学んでいきます。