【お客様から】なぜ美容師になろうと思ったの?【ご質問】
先日お越しくださいましたお客様から、こんなご質問がありました。
「なぜ美容師になろうと思ったんですか??」と。
今年の1月10日にお店をオープンし、無事に2ヶ月が経過し、おかげさまで楽しくお仕事をさせていただいておりますが、ちょっと慣れてきた頃でもありますし、今一度初心を思い出してみるのもいいかなぁ、と。
お客様は何気なく聞いてくださったと思うのですが、それが実は結構自分のためになっていたりすることもありますよね。
「私はこんな感じでしたよ」なんてことを色々とお話させていただいたのですが、自分に対して初心を忘れちゃダメだよ、ということでブログでもちょっと振り返ってみたいと思います。
進路はいつ決めた?
最終的に美容師の道に進もうと決めたのは高校3年生の時でした。
4歳から18歳までピアノを習っていたのもあり、ピアノの先生に、というのもあったのですが、頭の片隅には美容師という選択肢も。
誤解を恐れずに言うと、小さいときから美容師になりたかったとか、そういうことではなかったです。
ただ、自分の髪を色々アレンジするのは好きでしたし、高校の学校祭の時にはお友達の髪を巻かせてもらって一緒に見て回ったりなんてしていました。
美容室に行くのも好きでしたね。あの独特の緊張感、でもワクワクもする感じ。美容師さんの手元をずっと見ていたりして。
美容師さんに髪をやってもらう心地よさとか、手から伝わる丁寧さとか、なんかいいなぁ・・・って。
なので、気持ちのどこかに美容師という道もいいのかなぁ・・・という気持ちはありました。
ただピアノもずっと続けてきましたし、色々と学校の資料請求などもしながら自分と向き合う日々。
そしてある日、ピアノのレッスンが終わって先生からお話が。
「ピアノの先生を辞めようと思うんだ。音楽療法の道に進もうと思うんだ。」と。
そして私も自分が今思っている進路についてのお話をさせてもらって。
先生は高校生相手に大人の事情的なことや、いろんな面で厳しい世界だということをコンコンと話してくださいました。
それからというもの、私も色々と考え抜いて、手に職、ということ、髪をアレンジするというのが楽しいということで、美容師の道に進むことに決めました。
どこの地域でも働けますね(笑)
他にも影響はありました。
どんなことかというと、学生時代は吹奏楽部に入部していたのですが、お世話になっていた1つ上の先輩と2つ上の先輩が美容師になる、ということで色々なお話を聞いていたこともあり、少なからず影響を受けていたとも思います。
なので同じ専門学校にも行きました。
でもあれですよね、お客様ともお話していたのですが、高校生の時に自分の進路を決める、というのは今思えば結構なことなんだな、と。
小さい頃からの夢があるならばまた違ったのかもしれませんね。私のように掲げていた大きな夢などはなく、常に今を生きている感じで目の前のことを一番に取り組む人間としては、先のことなんてわからないなぁ・・・と思ったりしたのも事実です。
決められないよ、と。
進路に関するプリントを白紙で出したものなら、先生に呼び出されましたよ。ご心配おかけしてしまいました。
今もそうなのですが、あまり先の事を考えすぎると思考停止してしまって、身動きが取れなくなってしまうんですよね。
どうしたいかがハッキリしていれば、その目標に向かっていけますが、うまく考えられない時もあります。
でもそんな自分が紆余曲折ありながら試行錯誤して、こうして小さいながらもお店を持つまでにいけた、というのは自分でも不思議な感じがします。
お店を持つことも夢としてあったのか、と聞かれたら、「持てればいいな」くらいだったかもしれません。
ただ思うのは、目の前のことを一生懸命にやっていたらお店を持つまでに辿り着いた、辿り着かせてもらえた、という感じが一番近いような気がします。
両親、そしてお客様が支えてくださいました。なにも言わずに、プレッシャーを与えることもせず、ただひたすらに見守っていてくださっていたこと、わかっております。さすらっていましたけれど、それでも信じてくださっていたことが嬉しかったです。
お店が変わっても1年くらい休んでも、再会したときには「生きてた〜(笑)??」なんて笑いながら声をかけてくださって。
恵まれているんですよね、本当に。
本当不思議なんですけど、ピンチのときには手を差し伸べてくださる方がいたり、アドバイスをくれる方がいたり。
ありがたいことです。
美容師になってよかった?
良かったです。
まだまだ学ぶこともたくさんありますし、これでいっか、みたいなこともありませんから、常に勉強の連続ではありますが、それを積み重ねていくことで美容師としても人としても大きく成長出来ると思っています。
人になにか感動を与えられたり、嬉しい気持ちや幸せな気持ち、楽しい気持ちにさせることが出来る人というのは、常に色んな物事にアンテナを張っていて、一つ一つの出来事を大事にしているような気がします。
そういう事柄に自分なりの解釈を持ったりして、思考を巡らせるのも大事なことかな、と。
そういう人には人がついていくし、協力や応援だってしたくなる。
臨む姿勢と気持ちが大事。
以前、こんなことがありました。
時効ですから言いますが、ある時、とある女性オーナーに「私は小さい時から美容師になるのが夢だった。あなたみたいになんとなくなったのとは違う。あなたがなんで美容師になったのかわからない。」と言われたことがありました。
いきなりですよ(笑)
苦労話をするつもりはありませんが、私の何を知っていてそんなことが言えるのかな、と。
「悔しかったら店出してみろ」とも。
自分の名誉のために書き記しますが、悔しいなんてまったく思っていなかったです。なぜ私が美容師になったのかがわからないのであれば、それでいい。
常に矢印は自分に向いていますから、まず人と比べることはしないです。
時には比べることが刺激となって良い流れをうむこともあるかもしれませんが、お店は誰かと張り合って出すものではないです。
私は周りにいてくださる皆様のおかげでお店を出すところまで連れていってもらえただけです。
仕事では常に自分と向き合う。それでやってきました。そうしないとお客様とは向き合えないです。
でもこれで証明されたとも思います。
今思えば、なにも高校生の時に決めた進路で人生が決まるわけではない。
違う、と思ったら方向転換することだってアリです。
でも方向転換すると周りはそれをこういうと思います。
「もったいない」と。
なにがもったいないのかな、といつも思っていました。
自分の人生、自分で舵取りしないと。「もったいない」と言った人が何かをしてくれるわけではないです。絶対に。
違う、と思ったら次に向けて行動する。
なにがいけないのかな、と。
答えが出たなら、自分の思うようにやってみたらいいです。もちろん怖さや不安もあります。私もフリーランスになる時、出店準備中なんかは結構しんどかったです。でもそれが普通ですよね、やったことないことに取り組むんですから、不安に駆られることの方が通常なのかもしれません。
すぐ辞めると逃げ癖がつく、なんてことも聞きますが、それが「逃げ」なのか、よく考えて辿り着いた末の「答え」なのか、それは本人にしかわからないです。
そして、その女性オーナーが言うように、私がなんとなく美容師になった、ということであるならば、なんとなくなった私でもお店を持つところまで歩んでこれました。
この「なんとなく」のなかは、楽しいことも苦しいことも思い悩んだこともたくさん入っています。
波乱万丈とまでは言いませんが、それでも腐らずにやってきたという自負はあります。
投げやりにならず腐らずに進んできた自分に対しては誇りに思っています。
なんとなく美容師になったのだとしても、話は実際に働いてみてからです。
ここまでこれたのは、美容師という職業に一生懸命になれたことが大きかったです。そして満足してきていない。
もちろんカットを喜んでくださったり、髪質改善ストレートが綺麗にかかってツヤツヤになった髪を喜んでくれたり、というのはとても嬉しいですし、良かったな、って思います。
ですが、そこで浮足立つ自分ではなく、やっぱり色々と思うわけです。
ここで満足してしまったら、きっと美容師は続けられないと思います。
満足しちゃったらもうお腹いっぱいということですし、これ以上は出来ないよ、ということですから、続けることが辛くなってきちゃいます。
もう本当にまだまだなんですよね。
長い年数やっていますが、まだまだです。
今年はお店をオープンした年というのもあり、充実した一年にしたいと年頭から思っており、大事な一年になります。
色んなお店でお世話になってきましたし、面倒も見てもらってきました。迷惑もかけちゃいましたし、かけられてもきました(笑)
でもそれらを噛み締めて今に繋がっていますし、ずいぶん長く美容師を続けてきていますが、私は本当にこれからなんじゃないか、と思っています。
これからが本番。
今までは序章に過ぎないというか。
あれれ・・ちょっとさ・・・序章長過ぎじゃない?(笑)
といったお話でした☆