話を聞いてくれる美容室
先日ご来店くださったお客様。
長いお付き合いのお客様で、オープンしてから久しぶりの再会が出来ました。
お元気そうで何よりでした。夕方の遅いお時間でしたのに、お越しくださりありがとうございます。
色んなお話が出来ましたし、楽しかったです。そして勉強になったことも。
「なかなか話を聞いてくれる美容師さんがいない」ということで、大変な思いをされていた過去の美容室での出来事をお話してくださいました。
そういったお話は生身のお客様からお聞きする機会はなかなかなく、私自身、とても勉強になりました。
そして要望や悩みを話したくても、話しづらい、言いづらい、という雰囲気があったそうな・・・。
そんな感じでしたらすぐに帰りたくなりますよね。
メニューによっては数時間過ごす美容室ですから、もういたたまれない気持ちになりますよね。
ご来店くださったそのお客様は、そこから美容室を色々探していて、私が以前勤めていた店舗にご新規様としてお越しくださり、担当させていただいてからのお付き合いとなります。
「こんなに話を聞いてくれたり確認してくれたりする美容師さんはいなかったよ^_^」とのお言葉をいただき、良かったなぁ・・と。
いやあ、嬉しいですよね。
私としては、きちんと話し合って、最終的な着地点を確認し合って、お互いにGOサインが出た状態で施術に入っていきたいです。
と言いますか、それがカウンセリングであろうと思います。
もちろん、どうしていいかわからない方もいらっしゃいますし、上手く伝えられない方もいらっしゃいますから、そんな時でも美容師側が優しく汲み取っていくのが大事なのかな、と。
施術に関しては、髪の状態を見て「やらない方がいい」と判断した場合にはやらずに施術を見送ることも、担当美容師として必要なことだと思います。
せっかくお越しいただいたのに心苦しいですが、今までの経験から、やらない方がいいと思ったことはやらない方がいい。この気持ちは美容師としてすごく大事にしています。
そこをなんとかするのがプロだと言われるかもしれませんが、必ず何かを施すことが正解ということでもなく、でも今の現時点で出来得る限りのことはやらせていただく、といったようなスタンスです。
そして今後のプランを一緒に考えていく。
最初のお話に戻りますが、お話をよく聞かずに施術を進めていくというのは、結構リスクが高いと思うんですよね。
わかった気になっている、というのが危ないんじゃないかな、と。慣れに慣れてはいけなくて、お一人お一人、毎回毎回を大切に。
これはどんなに長いお付き合いのお客様でも、いつもの感じで、と言われても、確認はしますよね。
でもきっとこれは性格にもよると思います。
どちらかというと、「報連相」はしっかりしたいタイプ。
まあ、心配性なのかもしれませんし、せっかちなのかもしれませんし、もし何かあったら・・・といった時のためのリスク管理とか、なんか色々考えちゃいます。
お客様に対してはもちろんですが、勝手に何かを進めていく、ということはありませんので、どうぞご安心くださいね。
私はそんなタイプの美容師です。
色々気にならなくて良い
オープンしてからたくさんのお客様と再会出来ておりますが、もう色んなお話がわんさかです(笑)
「あれ、こんなにお話されるお客様だったかな?(笑)」なんて思うこともあったり。
よくよく聞いてみると、「ほら、周りに人がいたらなんか話す内容とか言葉選びとか、話聞かれちゃうんじゃないかとかって、色々考えちゃうのよね!でも、高橋さんお店作ってくれたから、もう何も気にならないわ!」とのことでした(笑)
もう、なによりです。
そんな感じでいいんです。
気軽に気兼ねなくお越しいただく。不安や緊張もなくて大丈夫です。そして一生懸命に担当させていただき、またお越しいただけるように頑張る。
何も気にならないようで良かったです。
マンションの一室のプライベートサロン、店内は明るめで作っているので、それもあってか、そんなに広いお店ではないのですが、「広く見えるね!全然いいじゃん!」とのご感想もいただけて、本当に良かったな、と。
こんなにお客様の一言一言が身に染みるなんて、とても有り難いことだなって。
こんな日がくるのを私も待ちわびていましたし^_^
お客様にも数ヶ月お待ちいただいて、本当にありがとうございました☆
お話が苦手な方や静かに過ごしたい方もどうぞ
と、ここまで色々と書いてきましたが、静かにお過ごしになりたいお客様もいらっしゃいますから、その辺りは空気を読んでお口チャックしますm(_ _)m
なんと言いますか、おしゃべりな美容師ということでもなく、かといって寡黙な美容師ということでもなく、変幻自在です。お客様が過ごしやすいのが一番ですので、目配り心配りを忘れずにお仕事をさせていただいております。
でもこれを「お客様に合わせてます!」みたいな感じだと、なんかあれですよね、なんか・・・あれなんですよ。
なんていうか、「やってあげてます感」がなんかちょっと苦手というか・・・。
はあ?ってなりません?(笑)
私のお客様と向き合う時の気持ちは、今までの人生経験や美容師経験を活かして、成長をしていきながらも知ったかぶりをしない、嘘をつかない等身大の自分で、でもお客様には失礼のないように気を付けながら、かと言って堅苦しくなりすぎず、お客様ひとりひとりに合った適切な距離感というのを大事にしています。
もうだいぶ長いこと美容師をやってきていますからね(´-`).。oO
ハハッ。
店内はジャズやボサノバが流れている空間でございます。
技術はもちろん、美容師さんとの相性や接客面といったところもお客様皆様も大切になさっている部分だと思いますので、お気持ちに寄り添っていけるよう、私も日々成長してまいります。
ご予約もどしどしお待ちしております☆