【美容師】ちょっと懐かしい話。【新人研修】
こんばんは。
本日も何だかすごいお天気でした。
雪がやんでいてご来店が出来たお客様もいらっしゃれば、地域によっては猛吹雪、、、とのことで、泣く泣くキャンセルされたお客様も。
カラーもして髪もすっきりさっぱりしたい!!とのことでありました・・・。3月はじめにお会い出来るので、この1週間ちょっとお待ち頂いた分を超えるくらいの、もう、「あ〜〜〜スッキリした〜〜〜!!!」と感じて頂けるくらい頑張りたいと思います。
さて、本日はお客様との会話の中で、私が新人だった頃のお話があがりました。
今もお店によってはあると思うのですが、「新人研修」というものがありまして、2泊3日くらいだったでしょうか、どこかの会館をお借りして色々やりました。
今となっては「なぜそれを・・・」というような、バラエティに富んだ内容となっておりました。
きっと顎が外れた時のことを書いたブログの次に、お腹を抱えて笑える内容となること間違いないでしょう。
私はすでに笑いがこみ上げてきています。肩が震えています。
もう、続きが読みたくてウズウズしていらっしゃいますね?
それでは早速スタート!!!
一糸乱れぬラジオ体操。床を拭いた雑巾で椅子を拭いて怒られた話。
もうこの見出しでなんのこっちゃと思われてしまっているかもしれませんが、これは新人の時の、え〜、新人の時の、そうです、今ではなく「新人」の時のお話です(笑)
なので大目に見てやって下さい。
新人の時に勤めさせて頂いたお店はグループ会社でして、入社してからすぐに「新人研修」というものに参加しました。
他店の同時期に入社した方々と一緒に車に乗ってとある会館のような場所へ。
もう、ご飯とか泊まった部屋の感じなどがどうだったかはまったく覚えていませんが、なかでも強烈に印象づいているものが「ラジオ体操」。
そう、新人は先輩たちの前でラジオ体操をするのです。
小学生の時に、夏休みに近所の公園で朝6時半からやるような寝ながらでも出来るあの感じではなく、もうまるでそれは軍隊のような、一糸乱れぬラジオ体操。
腕は一直線、上がりすぎても下がりすぎてもダメ、屈伸は床ギリギリまでしゃがみ込む、指先までしっかり伸ばして、かつ動きは大きく。
まずは数人のグループに分かれて披露。そしてそれぞれのグループが合格したら、最後は全員で披露。
そこにいくまでには長い長い道のりでした。
1人でもどこかずれていると、「ストップーーー!」と。
そして最初からやり直し。
何度も何度もです。ダメ出しをされます。
まあ、きっとあれですね、みんなでしっかり協力し合うといった部分を育てるといった観点であったのかなと今なら思えます。
無事に合格出来たものの、いったい何が自分のなかでうまれたのか、、、と聞かれると今でも良くわからなかったりします。
そして全身筋肉痛のなか行われた会場の掃除。
使ったものを片付けたり、拭いたりと、みんなでやるわけです。しかもその掃除すらも先輩たちの監視のもとやるわけです。見られています、ずっと。
ただ、会場自体もそんなに広くなく、新人の人数も7〜8人くらいだったので、使った椅子とかテーブルもそんなに多くないわけです。
となると、どういったことが起きるかと言うと、掃除をする場所の取り合いです。
余るんです、人が。
そんな中、私はせっせと床を雑巾で拭いていたわけですが、先程も申したように、広くないんですね、会場が。
すぐ終わりました。床拭き。
さあ、どうする、新人髙橋選手。
手には床を拭いてホコリまみれになった雑巾が。
だがしかし、床拭きは終わっている。
他の箇所は他の新人選手が担当している。
やれるところはなさそうだ。どうしよう。
とその時!!
目の前には使った椅子が!!!
・・・・・・・。
もう、これしかない、やることがなくて突っ立っているよりマシだ、との考えから何を思ったか、その持っているホコリまみれの雑巾で椅子を拭き始めました。
その時に一筋の光が。
嬉しいものではありません。
先輩の鋭い眼光です。
「おい!!!!!!!!!」
と、なるわけです。
当たり前ですね。
床拭きしたホコリまみれの雑巾で人が座る椅子をせっせと拭いていたわけですから。
むしろ汚れます。
でもその時の私には、何もしていないよりマシだ!との考えから、何故かそのような大胆な行動に出てしまいました。浅い考えです。
「ちょっと来い!!!」
いやあ、そうなりますよね。
「お前、何考えてんだ!!バカじゃねえのか!?」
このようにハッキリと申されました。
いや、確かにその通り。
おっしゃる通りでございます。
どこの世界に床拭き雑巾で椅子を拭く人間がいるでしょう。
心のなかではわかっていたのです。
床拭き雑巾で椅子を拭くのはNGというのは一般常識としてわかっていたのです。ですが、やることがなく突っ立っているという状況を回避するにはそれしかなかった、、、しかし、結果は怒られました。
にも関わらず、「バカじゃねえのか!?」と言われながらも、どこかスンッとしていましたね。
若気の至りです。
生意気です。(N先輩、すみませんでした)
今の自分でその時に戻れたら、その生意気なスン顔している自分の顔にグーパンチをしてやりたいです。
愛ある教えを頂いたあとは綺麗なタオルで椅子を拭き直して会場の掃除は終了。
全身筋肉痛の中、みんな良く頑張ったと思いますが、新人研修も最終日になると、ちょっとその先輩達もふざけ合ったりしてるんですよね。
見ていましたよ、私は(笑)
フフフ(・∀・)
(おっ、研修なのに笑顔が溢れてるじゃないか!)
なんて、密かに思っていたのはここだけの秘密です。
ほかにも声出しとか座学とか色々ありましたね。
二人一組になって、お互いの名前を大きな声で呼び合うとか、「おはようございます!!」「ありがとうございます!!」などの挨拶を声が枯れるくらいに言い合うみたいなのもありました。
そして最終日、レポートを書き、N先輩がいる部屋の前に新人が順番に並び、1人づつノックをして部屋に入り、レポートを提出。
これが最後の関門です。
確かセリフが決まっていたんですね。
詳しくは忘れてしまいましたが、「レポートの確認、よろしくお願いいたします!!!!!」といった事をハキハキとN先輩の目を見て礼儀正しく渡すという儀式。
掃除の時の「バカじゃねぇのか!?」が蘇ります。
ううっ。
そんな複雑な心境で自分の順番が来るのを列に並んで待っていました。
そして、いよいよ私の番です。
きましたよ、この時が。
私、部屋の前に立つ。
レポート片手に右手をグーに。
ノックの準備です。
とその時!!!
「タッタッタッ、、、」と足音が。
おや、研修でお世話になっていたT先輩がこちらを目掛けて足早に近づいてくるではありませんか。
まあ、並んでる新人の監視かな??なんて思いながらも、気を取り直していざノック・・・
しようと思ったら、そのT先輩がタッタッタッと立ち止まることなく私の近くまで来て、なんとあろうことか、私の代わりにノックをして走り去っていったではありませんか(笑)
しかも振り返って人の顔を見てニヤニヤしています(笑)
完全にもう遊んでますね、これは。
いや、むしろ遊ばれました(笑)
(私、最後の関門なんですが!!??ちょっと笑ってる場合ではないですが!!??でも私もちょっと笑ってしまっているし!!!)
との気持ちをぐっと堪え、私がしたわけではないノックにN先輩は「どうぞ。」と言葉に厳しさがにじみ出る応答をしてくれました。
私はこの一瞬の出来事にドギマギしながらも、何とか関門突破。
晴れて研修は終了となりました。
お店の先輩は泣いて迎え入れてくれた。私は・・・。&「おまけ話」。
泣けませんよ!!
泣けませんよ!!!!
最後の最後にノックですよ!?!?
最後の締めくくりなのに!!!
もう!!!
研修が終わったのは夜で、Tノック先輩の運転する車でお店まで送り届けてもらい、お店のオーナーはじめ店長、チーフ、直属の先輩、皆さんが待っていてくださいました。
チーフは涙ながらに「お疲れ様〜(泣)」と労ってくれたのですが、、、
もう泣けませんよ!!!(笑)ううっ。。。
いやぁ〜、、、思い出いっぱいの新人研修。
一糸乱れぬラジオ体操、もしよかったらやってみてください。
コツはありません。とにかく伸ばし切る、しゃがみきる、これだけです。
その後、お店で新人として働き始め、もちろんセット面の椅子を床拭き雑巾で拭くなんてことはしていません。
もちろん今も(笑)
その新人研修は4月だったのですが、カレンダーが変わり5月に。
おや、5月後半に「新人ミーティング」と書いているではありませんか。
え、、、なになに、、、今度はなぁに(._.)??
となりますよね。刻一刻と迫ってきます。
その日の事を気にしながら日々の仕事を。
ついに当日。
「ミーティングするから、これから会場に行くから」
と、またもや発するお言葉から厳しさが。
私はただ黙って先輩の後に付いていきます。
会場はお店近くの居酒屋つぼ八。
なぜかつぼ八。
でもミーティングですから、場所なんてどこでもいいわけです。
ただひたすら先輩についていく。
そして個室に案内され部屋を見渡したその時!!!
オーナーはじめ、お店のスタッフ皆様が勢ぞろい。
ミーティングなのに、みんな笑顔で拍手している、、「お疲れ〜!!」と聞こえてくる。。。
ん??んん??
「新人ミーティング」=新人歓迎会
でした(笑)
いや〜〜。。。。
いや〜〜〜!!!(笑)も〜〜〜!!!
張り詰めていたものが一気に解き放たれ、飲めないお酒を飲みました。
忘れもしない、カシスオレンジ。カシオレです。
早くなる鼓動、赤くなる顔、ふらつく足元。
帰りは家までタクシーで帰りなさい、ということで、タクシーを待ち、先輩たちが新人を見送るという流れに。
カシオレのせいでしょう、何を思ったか、タクシーに乗る時に私は靴を脱いだようで、先輩たちが慌てて靴を車内に(笑)
「靴!!靴!!!(笑)」と。
最後の最後まですみません。
こう思い出してみると、悪い思い出ばかりではないですね(笑)
というおまけ話でした。
(私にもこんな時があったんだなあ・・・)
それではまた♪